November 21th, 2003
BartonコアのAthlonXP2500+の34週物です。高耐性なBartonが出るまで待ちだったのですが、41週の話を聞いて急いで確保してきました。Bartonは2次キャッシュをThoroughbredの256KBから512KBに増量した物です。その効果をThoroughbredとの比較で見ていきたいと思います。 Barton 166x11=1.83GHz(2500+) 200x11=2.2GHz(3200+) Thoroughbred 166x11=1.83GHz 200x11=2.2GHz の4種類で比較します。 |
テスト環境 ハードウェア
CPU | AthlonXP 2500+ Barton 定格 1.65V 166x11=1.83GHz |
AthlonXP 1700+ Thoroughbred 定格 1.6V 133x11=1.46GHz | |
Cooling | Thermaltake Aquarius II (水冷) ラジエーター4600rpm |
Motherboard | EPoX EP-8RDA3+ |
Memory | PC3200 Albatron A-DATA (winbond chip) 3-2-2 CL2 |
Videocard | 玄人志向Geforce4 Ti4400 core300 mem650 (Ti4600相当) |
HDD | HITACHI Deskstar7k250 80GB キャッシュ8MB S-ATA |
DVD | Pioneer DVD-500M |
CD-R/RW | TEAC CD-W524E |
Soundcard | creative Sound Blaster Audigy |
TVcatcher | SKNET MonsterTV |
電源 | Antec TruePower 380 |
テスト環境 ソフトウェア
Windows2000 SP4
nForce chipset driver v2.45
Detonator 43.51 (新しいドライバよりも3Dmark2001のパフォーマンスが上なので)
DirectX9.0b
RiveTuner v2.0
Sandra 2004
SuperPI 104万桁 419万桁
3DMark2001SE build 330
Quake3 Arena v1.32(four) v1.17(NV15)
UT2003 demo v2206
FFbench2 v1.01
TMPGEnc v2.521.58.169
Sandra2004 Cache & Memory Benchmark
まずはSundra2004によるキャッシュとメモリーのベンチ。Bartonは赤系、Thoroughbredは青系の色線です。
BlockSizeが512kBになってもBartonは帯域の落ち込みがありません。これが2次キャッシュ倍増の効果ですね。もちろん前後の256kB以下、1MB以上では差は出ていません。
Super PI
Thoroughbred 1.83GHz | Barton 1.83GHz |
Thoroughbred 2.2GHz | Barton 2.2GHz |
|
104万桁 | 55 | 54 | 45 | 45 |
419万桁 | 271 | 271 | 226 | 226 |
ほとんどキャッシュの差がありません。PI焼きをがんばりたい方は苺皿でもいいかもしれないですね。安いですし。内部周波数が2500MHzを越えたり、FSBが230を越えたりすると結果は変わる可能性があります。
Quake3 Arena demo "four"
管理人はQuake3が好きなので時代遅れながらベンチをとりました。
周波数が上がるとFPSも大きく向上します。しかしキャッシュ増大によるパフォーマンスアップほとんどありません。
2.2GHzにおいて解像度が上がるとFPSは25くらい下がっていますが1.83GHzでは10以下の減少にとどまっています。ビデオカードへの負荷が高くなっているようです。
Quake3 Arena demo "NV15"
解像度を変えてもFPSの減少がほとんどありません。典型的なCPUベンチです。なのでキャッシュの差が結果に現れる思ったのですがあまり変わりませんでした。ほぼ周波数に依存しているようです。
それにしてもNV15は下のUT2003のBotmatchより重いです・・・。Quake3もまだまだ現役ベンチマークではないでしょうか。
UT2003 Botmatch & Flyby
上がBotmatch、下がFlybyで1セット。
キャッシュの差がFPSに5%程度影響しています。Botmatchにおいて、周波数が270MHzちがうと10FPSの差が出ているので512kBキャッシュの恩恵は130MHz分くらいですかね?
また、Botmatchは解像度が上がってもFPSが減少しません。完全にCPUがボトルネックです。Flybyはしっかり下がっており、ビデオカードに来ているのがわかります。
3DMark2001SE
3DMark Score Thoroughbred
1.83GHzBarton
1.83GHzThoroughbred
2.2GHzBarton
2.2GHz13155 13374 14410 14708
Game4(Nature)はビデオカードがネックなのでCPUで差は出ません。Game1 Low detailとGame3 Low detailはキャッシュの違いが比較的出ています。3DMark Scoreをみると、1.83GHz同士の比較と、2.2GHz同士の比較では若干2.2GHz時のほうが2次キャッシュ倍増による効果が出ています。周波数が上がった分、2次キャッシュの重要性が増すからでしょうか?。
Fill Rateやshaderのベンチ結果はほとんど変わらなかったので載せていません。
Final Fantasy XI Benchmark2
キャッシュの効果が出ています。低解像度で200、高解像度で50程度。
ちなみに、「とてとてPC」 FINAL FANTASY XI for Windowsをデフォルト状態でとてもとても快適に動作させることができるマシン らしいです。
TMPGencによるエンコード ソースはAVI形式のスポーツ番組55秒 ノイズ除去あり、色調補正あり
Thoroughbred 1.83GHz | Barton 1.83GHz |
Thoroughbred 2.2GHz | Barton 2.2GHz |
|
DivX5.01 QB95% | 292 | 293 | 245 | 245 |
MPEG2 QB95% | 333 | 333 | 279 | 280 |
DivX、MPEG2エンコード共に、キャッシュによる差は見られません。誤差だと思いますが、むしろ遅くなってるところも。。。ノイズ除去の処理時間が少しは短くなると期待したのですが。処理自体が重く、メモリやキャッシュなどのデータ転送速度はあまり影響が無いようです。
総評
AthlonはPentium4に対するモデルナンバーの見劣りを改善するために2次キャッシュを増やしました。3200+においてはFSBも400に上げています。モデルナンバーから推測すると2次キャッシュの倍増で300+程度と考えているようです。当方Pentium4マシンは持っていないため比較はできませんが、今回のThoroughbredコアとの比較ではキャッシュの効果を見ることができました。
しかしその効果は「こんなもんか」というのが率直な感想です。1800+などのやや低速なThoroughbred(あるいはPalomino、Thunderbird)を使っていて上位のCPUに買い換える場合はBartonを選択することになるでしょう。しかし2400+(2GHz)などから3200+(2.2GHz)にしても800+分のアドバンテージはアプリケーションによっては得られない可能性があります。もちろんFSBによる差は出ますが、特にエンコード作業の高速化を目的とする場合は2次キャッシュの効果は期待できませんので注意。
次はオーバークロックの結果です。PIが104万桁通る限界の周波数です。気温は16度。
Vcore 2.10V 2590.49 MHz 倍率 12 FSB 215.87MHz |
デフォルト電圧でも3200+の2200MHzで常用はできそうです。2.1Vまで上げて2590MHzですが、気温がまだ16度であり、もう少し下がれば2600は越えるでしょう。Barton34週は特に人気は高くないようですがそれでも苺皿より上がりました。
冷却が水冷ではあるとしても空冷より圧倒的に冷えるわけではないので空冷下でも同じくらいの結果は出ると思います。
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